不要になったiPhoneをLinuxサーバ化した話【UTM】

不要になったiPhoneをLinuxサーバ化した話【UTM】アイキャッチ 備忘録

古いiPhoneの使い道を考えていたところ、UTMという仮想化ソフトウェアを使ってLinuxサーバ化できるのではないか?と思いついた。

そこで今回は、UTMを使ってiPhoneをLinuxサーバ化してみた手順をメモしておく。

使用した機器

0. 必要なものをダウンロードする

以下に必要なモジュールと説明、そのURLをまとめる。

モジュール説明取得URL
UTM.ipa仮想化ソフトウェアhttps://github.com/utmapp/UTM/releases
Debian ARM.utmビルド済のVMhttps://mac.getutm.app/gallery/debian-10-4-minimal
sideloadlyアプリをサイドロードするツールhttps://sideloadly.io/

1. UTMをiPhoneにサイドロードする

まず、ダウンロードしたsideloadlyをインストールする。

つぎに、sideloadlyを使ってiPhoneにUTMをインストールする。

  • 左のアイコンのところにUTM.ipaを指定
  • iDeviceにiPhoneを指定
  • Apple accountに自身のApple IDを指定

→Startを押してしばらく待つとインストールが完了する。

2. ビルド済のVMをUTMが管理するフォルダに格納する

iPhoneをMacに接続して、FinderからDebian ARM.utmをUTMフォルダ配下にコピーする。

UTMフォルダDebian ARM.utmをコピー

3. UTMを起動する

ここからはiPhoneでの操作。

インストールしたUTMを起動すると、すでにDebian ARMというVMが存在しているはず。

UTMのトップ画面

4. ネットワークの設定をする

Debian ARMの設定 > Networking > Port Forwarding… の+ボタンから22→22となるようにポートフォワーディングする。

UTMのPort Forwarding

※HTTP(S)サーバを運用する場合は、80, 443ポートもフォワーディングすること。

5. Debianを起動する

UTMからDebian ARMの再生ボタンを押して、Debianを起動する。

しばらく待つと、ログインを求められるのでusername, passwordともにdebianでログインする。

6. sshdを起動する

Debianが起動したら、以下のコマンドでsshdを起動する。

sudo systemctl restart ssh

7. MacからSSH接続する

まず、iPhoneに割り当てられているIPアドレスを調べる。

iPhoneの設定 > Wi-Fi > 接続されているWi-Fiのiマーク > IPアドレス をメモしておく。

Macのターミナルから、以下のコマンドでSSH接続する。
※MacとiPhoneが同一LAN内に属していること。

ssh debian@192.168.XX.YY

おわりに

Linuxサーバが立ったからなんだという話ではある。

Linuxサーバ上で、Dockerで色々してみたい人は以下の記事が参考になりそう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました